魔術の伝承と知識-About Witchcraft-

魔術の道具

本格的な魔術を行う際には、いくつかの道具を用意する必要があります。ここでは魔術のための基本的な道具を紹介します。

白魔術イメージ

魔術を行う際に重要なのは、実は術者本人の魔力よりも、専門的な知識。人智を越えた力を行使するわけですから、例えどんなに強い魔力を持っている術者であっても、正しい手順で行わなければ、術が発動することはまずありません。また、仮に間違った手順で魔術が発動してしまった場合、大変な危険を伴うことになります。今回は、黄金の夜明け団に伝えられている魔術知識の一部、魔術を行うための基本的な道具について紹介していきたいと思います。

魔術を行使する際の方式にはさまざまなものがあり、各流派によって必要とされる道具も異なります。秘密結社・黄金の夜明け団は、世界に存在している魔術組合の中でも比較的新しく、それゆえ、黄金の夜明け団の方式は既存の魔術に再解釈、再構築を加えて体系立てた、近代的な儀式魔術となっています。古代の魔術を行使する際には、数十、物によっては百以上もの道具を用意する必要がありますが、黄金の夜明け団方式では、基本となる道具が決められています。

◆魔法日記

魔術を実践する際の作業記録を書き記すためのノート。魔術師の基本アイテムです。魔術師は求道者ですから、ただ「本に書いてあった魔法を使ってみた」というだけではお話になりません。魔法日記には、普段の生活、その日の行動内容、魔術の行使日、魔術内容、結果などを詳細に書き記す必要があります。そういった結果を元に「なぜ成功したのか」「なぜ失敗したか」を省み、研究し、魔術の練度を上げていく必要があります。

◆杖

いわゆる一般的な“魔法使い”や“魔女”のシンボルとされる“魔法の杖”です。一般的な杖は長さが約50センチ程度、太さは片手で握りやすい程度のものが望ましいとされます。材質はヨーロッパや中近東で一般的に自生している種類の自然木が望ましいとされ、アーモンドやハシバミを選べば問題ないと思われます。自分で作る必要はありませんが、術者自身の手で聖別(浄化)する必要があります。

◆四大元素武器

黄金の夜明け団方式、またそれに類する方式では、魔術の基本である火、水、風、地の四大元素を象徴する“武器”を用意することとなります。火の象徴は“棒”、風の象徴は“短剣”、水の象徴は“杯”、地の象徴は“ペンタクル”となります。

[火:棒]

火のシンボルですから、赤色に塗られている必要があります。
魔術道具としての杖よりも短いものが望ましいとされます。

[風:短剣]

風のシンボルとなる短剣は、決して切れるナイフでなくても構いません。
金属製のペーパーナイフのような物でも構いません。柄を黄色に塗る必要があります。

[水:杯]

水のシンボルとして、青色に塗られている容器が必要です。
コップではなく、容器の下に台座と足の付いた“杯”が望ましいとされます。

[地:ペンタクル]

地のシンボルとなるペンタクルは、少々特殊なアイテムとなります。
黄金の夜明け団で用いられるペンタクルは、外周を白く縁取った四分割円に、
生命の樹におけるマルクトの女王の色、「レモン色・オリーブ色・あずき色・黒」
の四色をそれぞれ塗り込みます。
その上に白色で六芒星を重ね合わせたものが、
黄金の夜明け団ペンタクルの基本的な構造となります。

◆タロット

タロットは黄金の夜明け団によって大きく発展したポピュラーな魔術道具のひとつです。現在入手できるタロットには、中世ヨーロッパで流行したマルセイユ版タロット、薔薇十字団方式のタロット、また黄金の夜明け団の解釈を元にしたウェイト版タロットやトートタロット等、さまざまな種類があります。ですが黄金の夜明け団方式で魔術を実践する際には、なるべく“ゴールデン・ドーン・タロット”を使用するのが望ましいでしょう。“ゴールデン・ドーン・タロット”は、ヘブライ文字との関連付け、惑星との関連付け、カバラの象意を配当した、黄金の夜明け団の叡智の結晶とも呼べるタロットです。

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