魔術の伝承と知識-About Witchcraft-

白魔術とはなにか

術者が望む幸福や願望成就をもたらすとされる白魔術。果たしてそれは本当だろうか?「黒魔術=攻撃的」、では白魔術はその逆だけなのか?

白魔術イメージ

◆白魔術の歴史

魔術は紀元前6世紀ごろの古代ペルシャに存在していたと哲学者ポルタの書物に記載されており、妖精・天使・聖霊・聖者・神・悪魔を召喚させ願者の願望と欲望を叶えてくれるとされています。古代エジプト文明の頃より、妖精・天使・聖霊・聖者・神に願う呪術を白魔術、悪魔に願う呪術を黒魔術と区別しはじめ、古代文明の王族や権力者は、憎悪や嫉妬を抱く相手に呪いをかける黒魔術師と、幸運を呼び込む白魔術師を従属させていました。
白魔術は、大宇宙、全ての生命体、全ての自然界にやどる聖霊と神のパワーを引き出し、超自然的な効果をもたらす魔術の集合体で、占星術や錬金術も白魔術の一部であり、ルネッサンス期のヨーロッパを中心に世界中へ広がっていきます。
魔術において論理的な役割を果たしたのが、古代に書かれた「エルメス文書」であり、自然科学や自然現象そして哲学を魔術に取り込み、理論的で系統的な魔術の基礎をもたらしました。また、ヘルメスが記した言葉を刻んだエメラルド製のタブレットが現存し、世界の誕生や万物の生成の秘密が書かれています。さらに、17世紀の版画に全文が刻まれており『万物はひとつのものからできていて、すべては同じ自然現象によって関連している』という意味が秘められています。エルメス文書の影響を受け白魔術が自然魔術と呼ばれる由来になり、運気と富をもたらす魔術として現代でも広く浸透しています。

◆白魔術の呪術

白魔術には、おまじない系の呪術と召喚魔術による本格的な呪術があり、おまじない系の白魔術は、呪者と願者に危害や災いが及ぶことも無く双方に幸福をもたらし、召喚魔術は妖精、聖霊、神と契約を取り交わす事から、天界、魔界、天聖界に精通した知識と経験が必要になります。
おまじない系の白魔術は、理想の男性と出会いたい・恋愛を成就させたい・結婚したい・復縁したい・リッチになりたい・美しくなりたい・病気を治したい・金運を高めたい・夢を叶えたい・才能を授かりたい等、願望や欲望を成就させる為に行ない、白魔術は負の要素を持つ相手を害し、正の要素を持つ味方に益する事で願者に幸運をもたらしてくれます。また、自宅で簡単に儀式を行なえる「おまじない」と白魔術師に願いを代行してもらう「おまじない」があり、願者の願望と欲望の強さにより呪術に違いが生じます。
召喚系の白魔術は聖霊や天使を召喚させ、願者の願いを叶えてくれるよう契約を結ぶ儀式があり、願者の願いにより召喚する聖霊や天使を選び、魔法円・紋印・聖水・香料・魔剣・法衣などの道具と、召喚する為の方位や日時も考慮して儀式を行ないます。 上記は一般の方や初心者に不向きですが、おまじないより更にパワーアップした白魔術の効果を得る事ができます。

◆日本における白魔術

日本の白魔術は古代中国から海を渡って伝承し、雨乞いや五穀豊穣、そして疫病退散などを祈願する呪術として浸透し、やがて日本独自に進化すると神社のおみくじ、お守り、護符、絵馬などに受け継がれ、現代では聖霊や神の紋印をかたどったアクセサリーを守護神として身に付けたり、願望と欲望を叶える為のパワーストーンを持ち歩くことや、自宅でできる「おまじないセット」などへと変化して人気があります。
白魔術は、私たちの身近なところにも存在します。例えば、スタジオジブリのアニメには沢山の聖霊や神が出現し、主人公を助けながらハッピーエンドへと導き、ゲームでも白魔術はキャラクターの必須アイテムとして採用され、正義のパワーとして効果を発揮します。さらに、アプリになった白魔術もあり、願望や欲望を入力すると儀式の遣り方や呪文が出現します。しかし、架空の世界やアプリの白魔術は創作された部分も多く、必ずしも現世に幸運をもたらすとは限りません。
日本にも実は多くの白魔術師が存在しています。恋愛専門の呪術者や金運専門のアラビア魔術を使う呪術者もおり、おまじないとして縁起を担ぐのか、願いを成就させたいのか、欲望を満足させたいのか等々、願う者の選択に合わせて白魔術師の儀式も変化していくとされています。

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