黄金の夜明け団とは-about G∴D∴-

黄金の夜明け団、消滅

黄金の夜明け団、消滅

クロウリーはメイザースを信奉した。しかし当時結社内は、パリに住んでいたメイザースと、ロンドンでの魔術活動を続ける結社幹部とでたびたび衝突が起こっていた。最も有名なのは、黄金の夜明け団の重要機密文書や儀式書の一式が保管され、儀式にも使われていたロンドンのプライス通りにある神聖な部屋を巡る戦いであった。加えて両者の間には、度重なる魔術戦も行われたという。ロンドンの結社幹部と対するのは、メイザースとクロウリーのふたり。しかし主に魔術戦を行っていたのはクロウリーひとりと言われている。すでに位階を駆け上り、高い霊力を持って魔術を用いていたクロウリーが打ち負かされることなく戦ったことで、魔術界で彼の名前は大魔術師として広く知られるようになった。しかしこの後の1900年4月半ば、ロンドンの結社幹部のクーデターによりメイザースとクロウリーは黄金の夜明け団を追放されたのである。 一度壊れ始めた組織は脆い。また、絶対的な魔術師をふたりも同時に失った黄金の夜明け団は、決して以前のようには戻れなかった。結局、今まで行っていた実践魔術の色を薄め、再びオカルト好きの社交クラブであった英国薔薇十字団のようになり、1902年をもって黄金の夜明け団は、暁の星団(The Order of the Stella Matutinal)へと名を変え歴史の表舞台から姿を消したのだった。

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