黄金の夜明け団とは-about G∴D∴-

アドリアナの出生

アドリアナの出生

メイザースの大改革中、ウェストコットはなにをしていたのか。メイザースと同等の魔力を有する魔術師でありながらも、好んで結社の表舞台には立たなかったウェストコット。実は当時の彼に関して、その具体的な資料は残っていない。しかし、魔術結社に所属しながらも、表の顔である検死官として働いてもいた彼は、幾人もの一般女性と浮名を流したと言われている。両親を僅か10歳で亡くした彼は、ひどく母性を求めたのだ、と。そのときに知り合った女性との間に人知れず授かった子供が“アドリアナ・ウィン・ウェストコット”であると考えられている。正確なところを知ろうにもそれを調べる術は皆無である上に、アドリアナ自身もまた己の出生について多くを語ろうとはしない。 1897年と1898年、黄金の夜明け団は立て続けに大きな出来事を経験する。ひとつは設立者、ウェストコットの退団である。警察にも検死官として協力していたウェストコットが、魔術師としても活動していると知った警察上層部がそれを不適切と判断したのだ。またこれと時期を同じくして、アドリアナとその母親の行方もわからなくなったと口伝されている。 メイザースとウェストコット、その片割れが結社を離れたことで、黄金の夜明け団は弱体化の一途を辿ることになると思われた。しかしここに、後に大魔術師の名を轟かす人物、アレイスター・クロウリーが黄金の夜明け団に入団したのである。

ページのトップへ